様々な産地や種類がある中で、世界一の生ハムと称されるハモン・イベリコ。口に入れた瞬間に溶け出す脂、それと同時に広がる甘く、フルーティーな香り。長期熟成が生み出す深いコクは、ワインとの相性が最高です。
そして、もうひとつ世界一と言えばギネス記録。何だこれは!というようなものから、超人的なものまで、数多くの記録がギネスに認定されています。
そこで、早速調べてみました。生ハムのギネス。
すると、生ハムに関するギネス記録はいくつか見つかりました。今回はその内のひとつをご紹介いたします。
生ハムギネス記録
スペイン・バレンシア出身の29歳(当時)の男性が打ち立てた記録とは
長時間にわたって生ハムをひたすら切り続けた
という内容です。
ノエ・ボニージョさんはプロのコルタドール(生ハムをカッティングする職人)で、普段はパリの料理学校で講師をされています。作業中は1時間に一度5分の休憩が与えられますが、その間もカットを続け、家族と会ったり音楽を聞いたり映画を観るなどしていました。
実は彼、2013年に「32時間生ハムをカットし続ける」という記録を残しましたが、その後別のコルタドールが40時間で記録を更新。もう一度世界一になりたいと再び記録更新に挑んだのです。
作業中の様子がこちら。
出典元:Un valenciano bate el Guinness al cortar jamón durante más de 72 horas
長時間ナイフを握っていると疲れてきますので、このようにカッティングをしてない腕をマッサージしてもらっています。
そして驚いたのがこちら
出典元:Un valenciano bate el Guinness al cortar jamón durante más de 72 horas
なんと両手で生ハムをカットしています。これだけでも相当の技術を要するに違いありません。
結果
そして彼が出した記録は、なんと72時間13分8秒。それまでの記録を30時間も更新する新記録を打ち立てました。
この間、48本のハモン・イベリコから合計154.33kgの生ハムをスライスしました。技術はもちろんのこと、体力、精神力が無いとこの記録は生まれなかったことでしょう。
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